2008-12-17

日本周遊紀行(99)宮島 「世界遺産・厳島神社」

厳島神社
写真:国宝・世界遺産「厳島神社」


日本三景の真価は、弥山頂上の眺めにあり・・、

日本三景の一つ「厳島」(宮島)は、厳島神社を中心とした島全体をいい、世界遺産にも登録されている。
世界遺産について・・、
日本三景は他に天橋立(京都府宮津市にある砂嘴)と松島(宮城県松島町を中心とした多島海)があるのは周知であるが、この二箇所いずれも世界遺産登録に動いたが、現時点では「厳島神社」以外は登録に至っていない。 
「厳島神社」が世界遺産に指定されたその基準として、厳島神社の歴史的社殿群が周囲の環境と一体となった景観を呈し、又、その後の日本人の美意識の一基準である精神文化の重要な資産となっていることが条件にもなっている。 建築物は、日本に現存する社殿建築の中でも、平安時代の古い形態の「寝殿造り」の様式を踏襲する重要な見本であり、又、厳島神社は、神道、仏教との所謂、神仏混交と分離の形態が良く現存していること等が理由としている。 そして、平成8年12月、「厳島神社」が、正式に世界文化遺産として登録された。 登録された区域は、社殿を中心とする厳島神社と、前面の海および背後の弥山原始林(天然記念物)の森林を含む区域で厳島全島の約14パーセントを占めるという。 登録された遺産のうち、厳島神社の本社本殿・弊殿・拝殿等の建築物、大鳥居・五重塔・多宝塔建造物群、それにバッファゾーン(緩衝地帯)と言われる「厳島全域」を指している。

社宮の南側、弥山の山麓に厳島神社の別当寺としてそれまで祭祀を行っていた厳島の総本坊「大聖院」(真言宗御室派仁和寺)が在り、ここより「弥山」の頂上への登山道が開かれている。 斜面は、温暖帯の天然記念物の弥山原始林が広がる。弥山は古来より神聖な地域で、人間が自然の力に浸る修行の道場として考えられた。そのために、乱りに樹木を切ることをせず、天然の姿を今に残すことが出来たという。
「弥山に登らずして、宮島を論ずる勿れ」と云われるらしい・・!、又、「日本三景の一の真価は、弥山頂上の眺めにあり」ともいわれている。
「弥山」は、宮島最高峰の山で海抜530m、頂上の展望台からは瀬戸内海が絶佳一望できる。 山頂には大小様々な奇岩怪石が散在し、これに応呼するように806年弘法大師(空海)が開基した真言密教の道場・「弥山本堂」や、その他の伽藍が並ぶ。 特に「霊火堂」(不消霊火堂)は開祖以来、凡そ1200年間途絶えることなく燃え続けている弘法大師の「消えずの火」が灯っている。 
この火を採って、かつては八幡製鉄所の種火や広島の平和公園の「平和の灯」が点じられたという。ところがである、本年(平成17年)5月5日、ゴールデンウイーク真っ最中の午後、失火で本堂が全焼してしまったそうだが、しかし幸いなことに「消えずの火」は、いち早く僧侶が、ろうそくに移して無事だったという。
因みに、最澄(さいちょう・空海と同時期に入唐した高僧、天台宗の始祖)が創建した延暦寺の総本堂である「根本中堂」の本尊、薬師如来像の前には「不滅の法灯」(消えずの火)が開山以来1200年にわたり灯され続けている。

その弥山には登らなかったが、神社そのものの余りの美事さに感服しながら帰路に就いた。途中、宮島名物「紅葉饅頭」を自己土産に買った。

次回は、岩国・「錦帯橋」です 



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